2008/9/14(日) 土肥通り崎ビーチダイビング 2本目です。
まだ続々と人が流れ込んできています。
やはり今日は台風の影響が大きいようです。
2本目は時間厳守ですね(?)
1本目の最後に捜索していた奴ですが、実は2本目エントリー直後に見つかりました。
Photo1 どでかカエルアンコウ
Antennarius striatus
とにかくでかい!!そして茶色のツルツル。
眼と同じくらいの鼻の穴が・・・。初め眼が4つあるのかと思いました。
逆に大きすぎて目に入らなかったようです。
インパクトはありますが、ハッキリ言って、可愛くありません。
今回は最初トカゲゴチを撮りました。でも、全体を撮ったら遠すぎ。色も輪郭もボケボケでパスしました。
結局2本目はガンガゼとウミシダをしつこく覗いて回って、「ガンガゼ巡り」になってしまいました。ほとんどがガンガゼがらみです。
まずはまたまた”ガンガゼカクレエビ”[Photo2,3]です。 上は初めの方に見つけたのですが、良く見ると同じガンガゼに見えるだけでまだ数匹ついています。きっと10匹ぐらいは居るような気がします。この時期、大安売りのようです。 下の方は終了間際に見たものです。1匹だけ棘の先端のほうに着いたまま動こうとしません。(その割には微妙にピントがずれていますが・・・) こいつは白線の巾が狭く、全体に太めで、頭部の方の長さが短いように感じます。2種類居るのでしょうか?それとも成長度の違いでしょうか?雰囲気的には、雌雄による差があると考える方が妥当な気がします。
次のネタはこいつ、”ノコギリヨウジyg”[Photo4]です。 ここではガンガゼに絡んではいませんが、この大きさ(3cm程)だと普段はガンガゼの中を泳いでいることが多いです。 確かにあの中に居れば、大型魚類は近寄って来れませんから。こいつらにとっては絶好の住処といえますよね。 ガンガゼの食料にデトリタス(生物遺体や生物由来の物質の破片や微生物の遺体、あるいはそれらの排泄物を起源とする微細な有機物粒子のこと)があるため一応共生は成り立ちそうですね。
こいつも同じ目的ですね。”イトヒキベラyg”[Photo5]です。 これは1cm位です。あまりに小さくてピントが合ってくれません。 こういうときこそ本当はマクロフィルターの出番だったはずなのですが、結局付け忘れてましたね。 良く見たらディフューザーも光ケーブルも付け忘れてました。お粗末な話です。
こいつもガンガゼ好きですね、”ミサキウバウオ”[Photo6]です。 両方の目を通る暗色線が今までと違うイメージで、このシチュエーションですから、ホソウバウオやミナミウバウオを期待しちゃいました。 ま、そうは問屋がおろしません、そんな簡単にはいってくれませんよね。
こいつ”ハナキンチャクフグ”[Photo7]は直接は関係ありませんが、ガンガゼの近くを泳ぎ回っていました。 自分を守るためか、餌を探しているのかは分かりませんが・・・。
ところで、ガンガゼについての余談ですが、一応こいつって食用になるんですね。「常食はされないが、卵巣・精巣は他のウニと同様食用にされる」そうです。知りませんでした。 それにこいつ走ると結構早いし、中々面白い奴です。 無敵っぽいですが、ひっくり返されると弱いそうで、イシダイやモンガラカワハギは引っ張り倒して裏から食べちゃうそうですよ。
土肥のフロートの下は、結構ソフトコーラルや貝類が付着しています。ここに僕らが吐いた空気が溜まってちょっと不思議な風景になっています。 ここの主な住人(魚)は、”イソギンポ”[Photo8]で、小さいのから大きいのまで様々な大きさの奴が隠れています。 考えてみれば、水深も絶対変らず、干上がることもありえない最高の環境かもしれませんね。 ここにカエルウオが居るという情報もあるのですが、ちょっと探したところまだ見つかりません。いれば絶対写真を撮りたいんですけど。
フロートの海面周辺にも色んな魚が集まっています[Photo9]。どちらかと言うと若魚の群が多いです。 この日も”オヤビッチャ”や”メジナ””メバル”といった魚が居ました。”カタクチイワシ”の群なんかも見られています。時期によってはタカベの群がいたり、アオリイカが群れていたりとこの辺りだけで楽しめちゃうこともあります。 ところで、オヤビッチャって南のイメージが強くありませんか?あっちでは青縞なのですが、伊豆で見るのは小型で、黒縞です。これって環境順応なんですかね? |
余 |
Photo2,3 ガンガゼカクレエビ Tuleariocaris zanzibarica
|
|
Photo4 ノコギリヨウジyg Doryrhamphus japonicus
|
Photo5 イトヒキベラyg Cirrhilabrus temminckii
|
Photo6 ミサキウバウオ Lepadichthys frenatus
|
Photo7 ハナキンチャクフグ Canthigaster coronata
|
Photo8 イソギンポ Parablennius yatabei
|
Photo9 オヤビッチャ Abudefduf vaigiensis
|
危なく帰ってしまいそうな車を捕まえて無事にセンターへ帰還。
どうもここだと時間が長くなってしまいます。
久し振りの西伊豆でした。最近空いてきたとはいえ、やはり西に行くと東名の渋滞は避けられないようです。東は最近ほとんど渋滞知らずなんですけどね。
それでも無事2日終了、みなさんお疲れ様でした。
今回うねりの原因になった台風13号は台湾上陸後、進路を東に変えて本土直撃の気配です。
動きが思い切り遅く、今週末本土上陸?
2週間も同じ台風の影響を受けるなんて、ちょっと勘弁して欲しいですね。
早く通過して欲しいです。
今回、特別編〇〇劇場3部作も計画中です。
出来上がりが何時になるかは不明なので、気が向いたら見に来て下さい。
>インパクトはありますが、ハッキリ言って、可愛くありません。
このコメントに、笑ってしまいました^0^
本当にインパクトがありますね^^
by 雨の弓 (2008-09-18 23:58)
>雨の弓さん
この日は小物、マクロ中心だったのですが、完全に規格外。
はみ出してました。
本当に、月日は残酷です・・・。(しみじみ)
参考までに、
このあとの「黄金崎イロケロ劇場」で、大きさ比較がしてあります。
http://kaeruanko.blog.so-net.ne.jp/2008-09-19
by ryo (2008-09-20 21:34)
ひぇぇ~見ました
私の知らない世界ばかりだと、つくづく思いました^_^:
by 雨の弓 (2008-09-25 16:20)
>雨の弓さん
南の島(セブなど)に行くと、大きくなったイロケロやベニケロに出会うことがあります。
見なきゃ良かった・・・となる確率のほうが若干高め?
ウミテングもでかくなります。
http://razuma.hp.infoseek.co.jp/fish/4actinopterygii/2neopterygii/25togeuo/4umitengu/tg-ut_umitengu_070617_135928ji.jpg
それほど変らないのですが、やっぱり可愛気が無い!!!
by ryo (2008-09-26 10:18)
カエルアンコウは、ド迫力ですね。見た目もナンかマンガちっくで、これはこれでカワイイ気が・・・。
ガンガゼは、覗いて見るコトも有るんですが、全然見つけられません。やっぱり、単に見逃しているんだろうなぁ・・・。
イソギンポも、バッチリですね。
オヤビッチャは、柏島に行った時に、その大きさにビックリした覚えが有ります。
by SAKANAKANE (2008-10-21 06:32)
>SAKANAKANEさん
このケロは評価が分かれるところですね。写真をジーっと見ていると、結構愛嬌が出てきたりして。
実物見ちゃうとその大きさに圧倒されて、”可愛くない!”になっちゃいました。
ガンガゼは、この時期になる前はほとんど見当たりませんでした。やはり時期もあるようです。見つかるときは一つのガンガゼに沢山います。
イソギンポはステージ下で上を見上げる形で撮る羽目になりました。周りに空気の泡が点在して不思議な雰囲気を作っています。この格好で撮るのって結構窮屈です。幸いイソギンポはあまり動かないので助かります。
南の方のオヤビッチャはもっと大きいですよね。色も青が鮮やかに出ていた気がします。まだ子供なのか?それとも周りに合わせているのか?実際は両方だと思います。
by ryo (2008-10-21 20:29)