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お魚図鑑TOPICS Vol.2 テンジクダイ編(セブ島リロアン) [魚図鑑TOPICS]

お魚図鑑新規参入(個人的な初写真)種を取り上げます。
名前を調べる過程やそれに決めた理由等、個人的に調べたもので、かなりご都合主義なので、必ずしもあっているとは限りません。悪しからず。
2回目は、”2008/05/02~06”のセブ島リロアン周辺から、テンジクダイ編。
※6/1付けで更新した「お魚図鑑」にさらに魚(ハゼ)を2種追加です。

1.ホソスジナミダテンジクダイ
 学:Apogon nubilus 漢:[細筋涙]天竺鯛 英:Guam cardinalfish
t01.jpg
2008/5/3(土) リロアンの東(北?)クラシポイントで撮影。

潜降して真下、水深6m程のところの枝サンゴの中に、見慣れない魚を見つけました。アオスジテンジクダイやヒラテンジクダイなどは表に出てくるのですが、こいつは一向に出てくる気配がありません。似たような枝サンゴの風景が続く地形ですから、気になって覗くのですが、結局そこにいるのは分かるのですが出てきてくれませんでした。眼の下部に三角形の黒色斜帯が見えるのでナミダテンジクダイ系であることだけは確信できました。他にボケ気味の写真が何枚かあり、あわせて確認したところ、体側の筋は見えにくく、尾柄部の黒色横帯は太く背側半分が明瞭。ということなので一応こちらにしました。でも、ナミダテンジクダイかも・・・。

2.ナミダテンジクダイ 
 学:Apogon savayensis 漢:[涙]天竺鯛 英:Samoan cardinalfish
t02.jpg
2008/5/4(日) アポ島のチャーチポイントで撮影。

水深10m程のところで、サンゴの間に逃げ込んでいきました。
こちらも、ボケた写真ですが、眼の下部に三角形の黒色斜帯が見えるのでナミダテンジクダイ系であることだけは確かです。体側の中央部に6~10本の輪郭が明瞭な暗褐色横帯。尾柄部の黒色横帯は太く、明瞭。う~ん、いわれてみるとそうなんですけどね。1.との違いが・・・。こちらの方があっている気はします。

お約束どおり、ここからは今回撮り直し等の分です。

3.アオスジテンジクダイ
 学:Apogon aureus 漢:青筋天竺鯛 英:Ring-tail[ed] cardinalfish
t03.jpg
2008/5/3(土) リロアンの東(北?)クラシポイントで撮影。

水深5m程のところで、サンゴの上を悠々と泳いでいました。
とにかく、でかい。きっと枝サンゴの間に入るのも一苦労ってくらいでかいです。そのせいか、こいつら全然逃げません。写真を撮るには好都合ですけどね。
全体に鮮やかな橙黄色、尾鰭後端に黒色の広い横帯。側線鱗の孔器部分が暗色の点列状模様。で、眼の上下の青縦線。これだけ特徴がハッキリしてれば間違えようがないですよね。

4.ヒラテンジクダイ
 学:Apogon compressus 漢:平天竺鯛 英:Split-banded cardinalfish
t04.jpg
2008/5/3(土) リロアンの東(北?)クラシポイントで撮影。

水深5m程のところ、上のアオスジテンジクダイの側を泳いでいました。こちらは小さい分、自由に枝サンゴの間に逃げ込みますが、泳ぎ回っている分だけ写すチャンスが出てきます。体側の赤褐色の5縦帯のうち第1縦帯は鰓蓋上部付近でニ叉というように、ちょっと特徴的な模様で目を引かれます。そして眼の周りの青さがまた際立つ。ところで、名前の”平”はやっぱり平ぺったいってところから来てるんでしょうね。

5.ヒトスジイシモチ
 学:Apogon fraenatus 漢:一筋石持 英:Spur-cheek cardinalfish
t05.jpg
2008/5/3(土) リロアンの東(北?)クラシポイントで撮影。

先ほどまでの枝サンゴ域からやや深め、とはいっても水深10m程のところですが、崖のくぼみのような部分で撮りました。もともとこいつは、こういった窪みや岩の下が好きですよね。似たような配色の奴も居ますが、体側中央に太い1黒色縦帯。尾柄部にある眼径大の1黒色円斑は、体側中央縦帯の延長上。とこちらも比較的分かりやすいです。

6.マルチストライプドカーディナルフィッシュ
 学:Apogon multilineatus 英:Multi striped(Many-lined) cardinalfish
t06.jpg
2008/5/5(月) リロアンのイラクポイントで撮影。

水深6mほど。潜降したほぼ真下の岩の脇でじっとしてました。あ、こいつはちょっと動いてたかな?前回から良く見る奴ですが、基本的にはこっちの方の種類です。体側に多数の薄い黒色縦帯。眼の周りに、薄い青黒い縦帯。と分かりやすいです。しかもこいつらほとんど動きません。写真を撮るには非常に撮りやすい奴ですね。

7.スジイシモチ
 学:Apogon cookii 漢:筋石持 英:Cook's cardinalfish

2008/5/5(月) リロアンのイラクポイントで撮影。

t07.jpg水深10m程の窪みの下の方から顔を出していました。
実はこいつを撮った記憶は皆無。ただ、やや上の方にいたベニハゼ系の写真を撮っていた次のコマに、その下の方にピントが合った状態で写っていたということは、撮ったときは狙って撮ったように思われます。別のものだと思って撮ったのかも・・・。
実は、今回一番自身がない奴。スジイシモチの特徴は、頭部は広く滑らかで、吻部に丸み。暗緑褐色の縦帯は5本で、第3縦帯だけが短く体側中央付近で終わる。尾柄の瞳孔径大の1黒色円斑と、第2背鰭及び臀鰭基底の明瞭な黒色縦帯。って、書いててだんだん自信なくなって来ちゃった。結局、コスジイシモチとかだったりして・・・。

t08.jpg8.ミナミフトスジイシモチ
 学:Apogon nigrofasciatus
 漢:南太筋石持
 英:Brackstripe cardinalfish

2008/5/5(月) リロアンのイラクポイントで撮影。

水深10m程の窪みの中を泳いでいました。こちらの方では良く見る奴で、ちょろちょろと陰の方を泳ぎまわっています。体にある黒色の5本の縦帯の幅(主に第2~4)は各縦帯間の淡色部の幅より著しく広い。つまり太筋ってことですよね。







フィリピンはテンジクダイの宝庫(?)と言われているほど固有種の多いところです。
前回は、
モルッカンカーディナルフィッシュ Apogon moluccensis Moluccan cardinalfish
 (最近は、セホシテンジクダイという和名があるようです)
シルバーラインカーディナルフィッシュ Apogon hartzfeldii Hartzfeld's(Silver-lined) cardinalfish
アポゴン・モノスピラス? Apogon monospilus
アポゴン・ワッシンキ? Apogon wassinki
等、一気に増えました。今回はそれほどでも無かったですね。彼らにも会えなかったし・・・。

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