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2008/05/02(金)~06(火) 今年のGWは、2年振りにフィリピンへ Vol.9/12 [ダイビング フィリピンセブ島]

2008/05/02(金)~06(火) 今年のGWは、2年振りにフィリピンへ

Vol.9 2008/05/05(月) 1本目 リロアンイラクポイント(生物の宝庫)

ついに最終日です。
あと3本で終わりです。
もう終わっちゃうんです。あ~~~・・・orz。
と、悲観的になっていてもしょうがないので楽しみましょう。
最初の1本目は生物の宝庫、イラクポイントです。
ハナヒゲは絶対居ます。他にも色々、なんせ種類が豊富なんです、ここは。
今日は初っ端からお魚全開です。
まずは、

マルチストライプドカーディナルフィッシュ Apogon multilineatus
P51001.jpg
前回から良くお目にかかる、南方系のテンジクダイです。
フィリピンはテンジクダイの種類が多いので有名。
こいつはおとなしい上に、隠れないので撮りやすいです。

ここはドロップオフの至る所に窪みがあります。
魚たちにとっては絶好の隠れ家です。
奥の方に、例のダブルストライプトドディーバックを発見。
まあまあの写真は撮れるのですが、決定打が今一つ。
おや、下の方にニチリンダテハゼが居たんですね。
でもちょっと撮りにくい位置ですね。
これ以上カメラが入らないので、この程度で勘弁です。(小さいので写真は没です)
出口のところでは、こんな門番が。

アオギハゼ Trimma caudomaculatum
P51002.JPG
よく洞窟の中などで、逆さまに泳いでいる奴らですね。
本人(魚?)たちは逆さだとは思っていないようですが・・・。
リロアンは洞窟が少ないので、サンゴの下の方などでホバリングしているようです。
小さいのも、浮いてるのも、撮影の際には悪条件。
両方満たして写しにくい奴らです。

先日のゼニガタ程では無いですが、大きなウミウシが居ました。
パイナップルウミウシ Halgerda batangas
P51003.jpg
こいつは、通称クロカブト。
確かに、言われるとぴったり来る名前です。
でも最近、このような模様のウミウシは同種とされ、パイナップルに統一されたようです。
一時インターネットウミウシとかコヤマウミウシ,ミヤマウミウシ,メイズウミウシと言われていたものもこれですね。

岩の下にウツボのお腹だけが見えていますね。
模様的にはサビウツボのような感じですが、ここで考えても意味が無いので没。
中層に、初日にも見た彼らがまた居ます。

ヨロイウオ Centriscus scutatus
P51004.jpg
先日に比べると、やや、群れは小さいですね。
相変らず、近づくとサッと横になって逃げます。

おや、この白い長いのは?
P51005.jpg
動いているし、端の方の口をイソギンチャクのように開いて何か食べているような・・・。
魚にしても蛇にしても、何か当てはまらない・・・。
どうやらこれ、ナマコのようです。
ナマコの中に一種類だけ、このように自分から攻撃的に動くのが居るそうです。
一応、それの若い奴なのではと思うのですが。
後のブログで大きな奴が出てきますので、詮索はそちらに譲ります。

アポ島のときにも書きましたが、最近クマノミ系はあまり撮りません。
あの時も久し振りに撮ってました。
ですが、こいつが居ると撮っちゃうんですね。

セジロクマノミ Amphiprion sandaracinos
1764398
ダイビングを始めたころのイメージで、セジロは少ないって記憶があるんですよね。
むしろ最近は、クマノミやハマクマノミ系の方が、地域種が多くて初物にあたったりするんですけどね。
選り好みするほどの腕でも無いのに生意気ですよね。反省します。

お次はこれです。
トサカに居るので、一応こいつだとは思います。

スケロクウミタケハゼ Pleurosicya boldinghi
P51007.jpg
でも、この写真はかなり疑問です。
完全に背景に溶け込んじゃってますから、区別はつきません。
居る場所だけで判断しているので、かなり怪しいです。
でも載せちゃいます。

この次も怪しい奴らの写真があるんですが・・・。
数匹のベラ(一部はブダイの幼魚?)が写っているんです。
真ん中のは、シロタスキベラの幼魚のつもりで撮りました。
しかし、写真を見ると今一つ違うような・・・。
確か、こちらには、イエローテイルチューブリップというベラがいたはずで、どうもそちらのような気がします。
写真は見るに絶えないレベルなので、解説のみでとぼけておきます。

今回初日からず~っと追い掛け回している奴が居ましたよね。
ここまでもそれなりの写真は撮れていたのですが、今回一番をここでゲット。

ダブルストライプトドディーバック Pseudochromis bitaeniatus
1764404
今まではすぐに物陰に隠れていたのに、ここではやけに動き回るだけで隠れません。
しばらく撮っていると、実はこういうことだったようです。
クリーニングステーションだったんですね。
おかげですごくまともな写真が撮れました。ラッキーです。

こちらの方に居るフグで、分かりにくいやつの一つに、こいつがあります。

ファルスアイトビー Canthigaster papua
P51009.jpg
何と分からないかと言うと、インドパシフィックトビーという奴との区別です。
僕個人としては、結局あまりよく分かっていません。
頭部から背中にかけての縦線が決め手のようなのですが・・・?
魚の見分けは難しいですね。

砂地で、ハゼが二匹、にらめっこ?
近寄っても、あまり逃げる気配はありません。

サンカクハゼ Fusigobius neophytus
P51010.jpg
色々種類は居ますが、やはり背鰭の模様が決め手です。
どの種類も砂の上でポツンとしていて、写真を撮らせてくれます。
自分達は擬態が上手だと思っている居るのでしょうかね?
ま、下手とは言いませんが・・・。

同じ砂地でも、こいつらは堂々としてます。
まず襲われないと思っているからですよね。
確かに、魚も食わない不味さで通ってますから・・・。

シライトウミウシ(マグニフィカ) Chromodoris magnifica
P51011.jpg
今回、一眼で撮りにくい部類の生物です。
居る場所が悪いのか?大きさや角度が悪いのか?
はたまた、単に撮影者の腕が悪いのか???
もちろん全部だと思っています。
でも、なんか悔しいですね。この写りの悪さは・・・。

これも砂地ですね。
ウツボの癖に、全然怖さが伝わってきません。
特に幼魚はまるで脅威が感じられません。
そしてこいつ真っ黒なので、いつも眼が何処にあるかも分かりません。

ハナヒゲウツボyg Rhinomuraena quaesita
P51012.jpg
今回も、眼がよく分かりません。
それ以前に、このバックの色は?
一つ前のウミウシにしろ、こいつにしろ、バックの色がおかしいです。
ホワイトバランスをオートにしているせいではないかと思います。
近くに寄り切れていないのも、きっと影響しているでしょう。
まだまだ修正する部分が沢山ありますね。奥が深い・・・。

またまた小さな赤い奴。
こいつはこっちの定番。

リングアイドピグミーゴビー Trimma benjamini
1764406
伊豆で言やぁ~イチモンジハゼあたりかな?
この写真のように、バックが暗いと比較的全体が安定しますよね。

同じハゼでも、ミドリイシの間をチョロチョロ、って前にも書いたな・・・。
今回のミドリイシは枝(?)の間がやや開き気味。
マクロフィルターを装着して寄る、そして寄る。
マクロフィルターのおかげで、周囲に向かって広がっているような奇妙な映像です。ちょっと魚眼っぽいですよね。

フタイロサンゴハゼ Gobiodon quinquestrigatus
1764408
やっとまともに見えるところに出てきてくれましたよ。
それでもこれが限界ですが。
もう少し分かるようにアップ(トリミング)してみます。
P51015.jpg
こんな感じで分かっていただけるでしょうか。
とにかく撮りにくい部類の奴らではあります。
ま、穴に逃げ込まれるよりは撮れるチャンスは多いですけどね。

同じサンゴにはこいつらもいます。

ヒメサンゴガニ Tetralia glaberrima
P51016.jpg
こいつらの方が動き回らない分、見つければ撮りやすいです。
とは言っても、全身が取れることはめったにありませんが。

ちょっと息抜きして少し周りを見てみると、中層をバナナフュージリアの小さな群れが通っていきましたね。
で、結局、また性懲りも無く穴の中を覗いてます。

アオスジテンジクダイ Apogon aureus
&ミナミフトスジイシモチ Apogon nigrofasciatus
1764410
やっぱりこっちのアオスジは大きいです。
たまたまこの時期こいつらが大きいのか?それとも何時でも大きいのか?
前回の、大きなマンジュウイシモチのことを考えても、全体に大きいんだとは思うのですが。
下の方に居るミナミフトスジイシモチ。
カメラとの位置関係からはこちらの方が手前に居ると思います。
他にも、ヒトスジイシモチというセット定番も居ました。
そして、砂地にはこんな奴、

ハタタテサンカクハゼ Fusigobius longispinus
P51018.jpg
サンカクハゼ神話は崩れてませんね。
やっぱりこいつらはいい奴らです。(何が?)
細かな種類を問わず、近くから撮らせてくれますからね。
ただ、セホシ,セスジ,ハタタテ,ゴイシと似た様なのが多いです。

そしてさらにこういう穴の奥、特にここイラクでは定番。

オイランヨウジ Doryrhamphus dactyliophorus
P51019.jpg
ペアで居るのも定番どおり。
逆に他のヨウジウオはあまり見ないんですよね。
そういや今回は全然見てないや。

穴の中にこんな奴もいました。

ネッタイミノカサゴ Pterois antennata
1764414
やばかったです。
ここ書き直す前まで、キリンだとばっかり思い込んでいました。
どう見たってネッタイじゃないですか。
危ない危ない・・・。

でも、やっぱりイラクは生物の宝庫ですね。楽しいですよ。
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SAKANAKANE

マルチストライプドカーディナルフィッシュ、バッチリ撮れてますね~。
アオギハゼ、よくピントが合いましたね。スゴイです。
>インターネットウミウシとかコヤマウミウシ,ミヤマウミウシ,メイズウミウシ
えっ、コレって皆パイナップルウミウシになっちゃうんですか!全然知りませんでした。ウミウシの分類は、まだまだこれからなんですね。
私は、クマノミの中ではセジロはありふれている方だと思っていました。レア説は初めて聞きました。
スケロクウミタケハゼ?は、見事な同化ぶりで、これでは確かに同定はムリそうですね。
ベラやブダイの幼魚も、一部を除いては資料が乏しいので、頭を悩ませますよね。
ダブルストライプトドディーバックは、初めて見ましたが、どこがダブルなのかな?
ファルスアイトビー、この辺はホント、種の特徴と個体差の違いが、よく分からなくて困りますよね。
サンカクハゼ、私も注目点が有る場合には、そこにピントを合わせちゃいます。必ず目に合わせろと言うのも、違う気がするんですが・・・。
シライトウミウシは、スゴく被写界深度が浅くなっていますね。絞りがほとんど開放になっているのかな?
ハナヒゲウツボは、目もハッキリと分かりますよ。しっかりと長く出ていて、良い写真だと思います。
フタイロサンゴハゼ、バッチリ撮れましたね。羨ましいです。
リロアン・イラクポイント、魚好きの私には堪らないポイントですね。覚えておきます。
by SAKANAKANE (2008-05-25 15:46) 

ryo

>SAKANAKANEさん。(一部訂正しました)

マルチストライプは撮りやすいんですよ。隠れないし動かない。以前、後ろの奴が撮りたかったのに、動いてくれなかったくらいですから。
アオギハゼ、撮りにくいですよね。この写真は半分偶然もあります。もちろんカメラのおかげなんですけど。焦点を中央のみにしてあるので、中層に浮いているものでも真ん中に入りさえすればピントが合います。あとはタイミング次第ですからね。結構相手任せですよ。
パイナップルウミウシについては僕も最近知りました。ウミウシ好きのイントラさんも多いですから、情報はそちらの方から。僕はそれほど詳しくないので。
クマノミの数が多い順。あくまでも僕個人の印象だけですが。南の島では近似種もそれぞれ含めて①クマノミ②ハマ③ハナビラ④スパインチーク⑤カクレ⑥セジロ⑦トウアカって認識なんです。ただ、こいつら居るとこ行けば沢山居ますし、ほとんど移動しませんから。それを目的に見に行ってしまえば、大体何時でも見られちゃいますよね。
このダブルストライプが前回マルチに邪魔された奴なんです。頭部まではっきり3色に分かれている奴と、前半がボケているのが居るみたいです。ダブルって言うのは体地色が白で上下に黒と赤のストライプって意味でしょうかね?頭部が黄色いのも居ますから雌雄や個体差だと思います。
目ピンの原則ですね。これはあくまでも写真の撮り方の原則ですからね。目にさえ合っていれば、他がボケても写真として見れるという意味ですからね。ある意味、他は意識的にぼかしたとも言えますし。ただ、目的が違えばこれは意味がありませんから。やっぱり興味がある場所がピントの中心ですよね。って、水中だと中央焦点以外にしておくと写真が撮りにくいんで、単にずれたって言う場合も多いんですがね・・・orz。
このシライトウミウシは結構大きめだったんですね。それに寄った結果こういうことに。ぼかしの効果を使った写真?ではなく、寄ったことで被写界深度が浅くなったんですね。この辺が標準ポートが欲しい理由なんですけどね。
フタイロサンゴハゼは初日から陰だけは見ていたんですよ。でもことごとく失敗。ここに来てやっとまともなのが撮れました。でも撮りまくってこれ一枚だけですから、写ってよかったです。

by ryo (2008-05-26 13:55) 

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