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2012/11/25(日) インドネシアバリ島トランバン3日目-3本目スラヤ [ダイビング インドネシアバリ島]

2012年11月25日(日) インドネシアバリ島トランバンDiving
3日目3本目(No625) スラヤ 14:09-15:07(58min)
 Max.22.3m Av.14.3m 晴れ 透明度15m 流れ

さて、気が付いてみるとこれが9本目。もう全体の2/3程になるが、だいたい沈船の周辺で、あまり遠出はしていない。潜るたびに色々発見があるので、それは別にかまわないのだが、今回の目的の一つとして、「ホヤカクレエビ」というのがあったはず・・・。
「ホヤカクレエビ」、書いて字のごとく、ホヤに隠れているエビの事なのだが、ここまでは遭遇していないので、どこにでもいるという訳ではないらしい。それではと向かったのが、PSのさらに先、スラヤポイント。まあ、結論から言ってしまえば、御覧のように個人的には撮影に成功したが・・・。
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右手にアグンを見、左には建設中の中国系高級リゾートを通り過ぎると、何もない泥の広場。ここ、入って行くんかい?大きめの石が転がる道をゴツゴツ揺られながら進むと、海岸にはちゃんと小屋が準備されている。ふと10年前の光景が頭をよぎる。大人に交じって、色々な年代の子供たちが何かしら仕事をしている。そういえば当時のAMEDはこんな感じだったっけ。
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実は上の写真は最終日に再度来た時のもの。正面の場所はスラヤではなく別のポイントだが、雰囲気を知ってもらうために、入り口は同じなので、ちょっと借用。
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トランバンの正面に比べると、ゴロタではなく砂地に近いビーチのようだ。この方がエントリーは楽だが、別の落とし穴もある。まず、最初の落とし穴はエントリー直後。いつものように半分海に浸かって機材を付ける。もちろんフィンも準備OK。いや、待てよ、ちょっといつもと様子が違う。このフィンってこんなにゴツゴツしてたっけ?結構痛いぞ、こりゃー砂利だな。一度フィンを外して砂利を出さなきゃ。と、こんなことも起こる。砂利を取り払っても、まだ若干違和感はあるが、大勢には影響なさそうなのでまあいいか。(認識が甘い!!)

やっぱり入り口にそれほど大きな石はない。かなり赤っぽい砂というか泥混じりというか、透明度もやや落ちているのはこのせいもありそうだ。そのうえ、ここでもまた流れが・・・。どうやら時間帯によって発生する潮の満ち引きと、タイミング悪くかちあっているようだ。
色々条件はあると思うが、ゴロタに比べると魚の数が少なく、やっと見かけたのが「イナズマベラ」や「ヒュプセロドーリス・ゼフィラ」といった超常連。薄暗さや流れも手伝って、ちょっと陰気な雰囲気で、今一つ気分が盛り上がらないぞ。
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10m程潜ると、かなり暗く感じる。人工的につくられたものなのか、針金で作られた漁礁のようなものがいくつかある。ちょっと中を覗くと、白地に黒点のフグ。確か「モヨウフグ」の若魚がこんな配色だったはず。若魚とは言っても、マクロではちょっと手に余る。隣のサンゴには「ハナミノカサゴ」。なにか大きいのばかりが目について、あまり面白味がない。(贅沢な奴だ・・・)
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目的のホヤすら見当たらず、今一低調なスタートで、若干ブルーが入りかけている?
いやいや、こういう時こそ、トサカやサンゴの隙間が癒してくれるはず・・・。
ほら、こっちのトゲトサカの隙間に何かいるぞ、ほらほら、その奥の方。とカメラのピント合わせをしていると、どこから現れたのか2匹のお魚達。目の前を横切るは、さえぎるは・・・。結局最初に何を見つけたのかも良くわからないまま、「ミナミゴンベ」のアップ写真だけが・・・。俺もこいつらも、結局何がしたかったんだ?
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気を取り直して、こっちのサンゴの隙間の赤い奴で口直し。やっとマクロ撮影っぽくなってきた。写っているのは「サンゴガニ」だが、その奥のぼやけた赤っぽいのが気になる。エビ?カニ?エイリアン?集中力不足で、写真の出来も今一つ。(もともと大した腕じゃないんだから関係ないが・・・)

水深11m。また中途半端なのがやって来たぞ。スジモヨウフグかな?でも鼻提灯が少し気になる。これはこれでバージョン違いの写真にはなるよな。ネタもあまりないことだし、パシャ。
すれ違いざまに一枚撮ったが、目的地はもう少し深いみたいだし、あまり気にせずそのまま進行。いや~、思い込みはいけないね。痛い目見るよ。
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この写真、何か違和感が無いかい?スジモヨウフグにしてはスジが無い。そう、その通り、近似種なんだが別の種類なんだよ。鼻提灯に気が付いたんなら、もっと注意してみるべきだよね。結論は「カスミフグ」、初物なのにあっさり見逃して・・・orz。

水深12-13mと少しずつ深場へ。相変わらず目ぼしいものも見当たらず、時折砂地に転がる岩などの陰に「クロイトハゼ」やら「ヒトスジイシモチ」などが、僕らもいるよとばかりに存在を主張してくる。
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ところで、相変わらず流れはそれなりに強め。今は逆らって進んでいるためキックもやや強めが要求される。こうなると、足の甲に何か食い込んでくる。これって結構痛いんじゃないか?
後でわかることだが、ブーツの外側のジャージ生地に穴が開いているため、この隙間に砂利が入ったんだね。これじゃちょっとやそっとじゃ出て行かないはずだよ。

水深18m。辺りがだいぶ暗い。ここまでこれといった見ものもないまま、今一つ盛り上がりに欠ける。足も痛いし、なんかここ、はずれっぽい?
いや、待てよ、ホヤがあるぞ、やっとお出ましか?とはいうものの、居るのはエビではなくハゼ。すでにおなじみのホヤハゼこと「セボシウミタケハゼ」。しかし今回は卵付きと、やっと少しは絵になる被写体が現れた。
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でも、さすがにこのホヤの中にエビがいるとは思えないよな。

水深20m。青いホヤが沢山あるぞ。どうやらここで捜索開始らしい。だが、ここに来て流れがさらにきつい。砂地に這いつくばって、取り敢えず、目の前にいくつかホヤがある。色と形から「ブルークラブチューニカット」と思われるが、流れに翻弄されてかなりフラフラせわしない。
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あれ、ちょっと待てよ、今何か茶色いものが見えたような・・・。ほら、また、何かいる気がするよ。物は試し、カメラのピントを固定してタイミングを計ってシャッターを切ってみる。
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居た居た、居るよね。 え、見間違い?
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大丈夫、居るよ。うまく正面を向いた時に見えるんだよ。
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あ、ダメ、近寄りすぎたよ、ヤベェ、閉じるな!!
おっとと、大丈夫。ちゃんと見えるよ。ところで、他の人たちはどうしているのかな?取り敢えず僕は最低限の成果はあげられたと思うよ。(ニヤッ)

え、そっちに何かいるの?
やった、「コガラシエビ」!!初日に沈船右で居たという話だけ聞いて、撮りそこなって悔しかった奴。僕自身は初遭遇、リベンジじゃ、やっと会えたね。それにしてもこんなもんなんだ。写真で見ただけで勝手にでかいイメージを持っていたけれど、解説を見ると3cmって書いてあるじゃん。想像通りに10cmも有ったら化け物だな・・・。
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初めのころのブルーはどこへやら、ここへ来て一気にブレイクだね。調子に乗ってもっと色々出てきたりして(ワクワク)。

こっちの白いホヤも覗いて見ようっと。ん、あれ、これもエビ?
とても目視じゃ判別不能。写真判定に委ねることにしてパチリ。
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結果、結局不明。個人的には、こちらでいう「タルマワシ」に酷似しているように思う。で、「ホテイヨコエビ科の一種」なのでは?

次はこいつ。赤い魚。ゴンベ?ベラ?とにかく今まで見たことが無い奴。
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後日、別のところで同じ種類を横から撮った写真で判明。
こいつは、「チビハナダイ」。なんとハタ科ハナダイ亜科。つまり、キンギョハナダイとかの近縁種。聞くところでは、IOPなどでも見られるそうだが、未だ遭遇したことが無い。こんなところで会えるなんて!!

かなりヒットが続いたよ。スラヤ恐るべし!!
ここでもう一つ恐るべきことが。ピントリングの動きが・・・。幸いオリンパスの場合はカメラ側でフォーカスのオートとマニュアルを切り替えられるし、レンズのピントは電子式で、オートの場合フォーカスリングとは独立して動くので即撮影に影響が出るということはないが、磁石式リングの欠点がモロに・・・。ここの赤い土って、鉄分十分・・・なんだね。これもここの落とし穴の一つ。

ここでは確かに、他ではあまり見ないものが見られるようだ。
このわけのわからない「ヒラムシ」にしても、「イエローラインドカーディナルフィッシュ」にしても、今回初めて目にする。どちらかと言えばサンゴや岩礁系で見た記憶がある。
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そしてこいつ、「ヘリゴイシウツボ」。わーい、ウツボだ!!
別にウツボが好きなわけではなく、今回ウツボに合ったのはこれが初。砂地中心で隠れるところが無かったため、岩礁系の生物にはあまり出会わなかったのだと思う。ここも砂地なのだが、他とはちょっと趣が違うのは鉄分豊富な泥で、岩礁地との中間的な環境が作られているのかもしれない。
よーく見ると、画面の上部両端に「シリウスベニハゼ」も見える。これがこいつらの本来の姿勢って感じ。
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水深は20m程だったが、ちょっと長居してしまったようだ。色々な問題が起こる前に、さっさと上がることとしよう。とはいえ、急激な浮上はこれまた問題。にしても、中間層にはあまり目ぼしい奴らが見当たらないな~。

あっという間に?水深6m。単に途中を端折っただけだが・・。
安全停止しながら目ぼしい奴はいないかと辺りを見回す。初めにも書いたが、ゴロタに比べるとやや寂しい。そんな中、「アカハチハゼ」のペアをここでも確認。最近は伊豆でもかなりの確率でお目見えしているようだが、やっぱりこっちで見る方がしっくりくる。
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これ、サンゴか?上に乗っているのは「タテジマヘビギンポ」だよな。こういう配色は比較的目立つし、似たようなのが多いので、見かけると一応撮っておこうかとなる。大体はこいつであることが多いが、今回はむしろ左下の方に写り込んでいる奴がちょっと気になる。イソギンポ系で見覚えはあるのだが、調べても該当種は見つけられなかった。釈然としないが、この写りではこれ以上の詮索は難しそうなので、今回はあきらめた。

お、ちょっと目新しいのが。配色的にはキュウセン系。普段ならどうってことない普通種だが、今回に限ってはあまりお目にかかっていない。と思ったら、いや~、一番多く見ていたっていう落ち?正確には、雌や幼魚はそこらじゅうで見かけていたというのが正しい。もうわかるよね、「キスジキュウセンの雄」。幼魚があれだけいるんだから、居てもおかしくないよね。
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ほら、右の写真にも。撮ったのは右下のハゼなのだが、普通にお邪魔しているし。あ、ハゼの方は「シロイソハゼ」だと思うよ。イソハゼ系は似たのが多いからじっくり撮っておかないと判別が難しいね。

ちょっと他とは違った雰囲気で、楽しい1本ではあったが、やはり気になるのはハウジングの調子。予想通り、リングの磁石にはかなり大量の砂鉄の粉が。ここまでは、砂地とはいってもこんなにはっきり影響が出ることはなかったので、ちょっとビックリ。あの辺りは、比較的新しくアグンの溶岩が流れ込んでできた地形らしく、鉄分が豊富ってこと?その分、他とは違った生物が見られるのだろうから、同じ砂浜でもいろんな楽しみ方ができるんだね。
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最後の写真は、カメラをメンテ中のプールで撮った現地のハト。水飲み場になっているようだ。
今日はあと一本、サンセットダイブ。これも楽しみ!!
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