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2012/11/24(土) インドネシアバリ島トランバン2日目-2本目ドロップオフ左 [ダイビング インドネシアバリ島]

2012年11月24日(土) インドネシアバリ島トランバンDiving
2日目2本目(No620) ドロップオフ左 10:41-11:52(71min)
 Max.22.6m Av.11.8m 晴れ 透明度15m

今回の一枚はこれ、水深22m。「デニス・ピグミーシーホース」
ピグミーを見に行くと言われ、今回はピンクかな?黄色かな?黄色ならほぼ初めてに近い(目視できなかったのなら一応・・・)から、黄色が良いなと。
ところで、これは黄色?橙色?
もともと色違いは寄生するヤギ類の色で決まっていたはずなので、こいつの色も擬態色ってことで良いかな・・・。(思い込みは怖いね。後は本文で)
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ドロップオフはさっき行ってきたので、今回はほぼ正面の残ったスペース。便宜的に名称はドロップオフ左。むしろここはクブの海岸正面なんだけど、ま、名前なんてこの際あまり気にしてもしようが無いので、海を楽しもう。
今回もエントリーは前回と同じ場所。さっきはサッサと入ってしまったが、少し浅場の魚達にも焦点を当てる必要があるかも。って、それほど大したことではないのだが、今回、ついつい小さいモノばかりに目が行っているので、少しは周りを見ようかなって。

水深2m。エントリー直後、最初は「シマハギ」。今年は伊豆で幼魚を見かけ、ちょっと縁があるが、水深は同じくらいでも大きさが違う。最初に群れで見たハワイでの印象が強いが、他ではあまり見かけない・・・、いや、気にしていない?
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水深5m、ゴロタから砂地へ入ると、”お前ら、また来たんか!通行料払えや!”とでも言いたげな「ヒラベラ」。昨日もこの辺りでこちらの様子をうかがっていたようだが、こいつは雌の方。はっ、そういえば、あのオニカマスもこいつらの一味か?にしても、こんなに大きいのを撮っているのに、どっちもピンボケって・・・。

水深11m。映像効果抜群の演出でステージに現れたのは「クロイトハゼ」君。伊豆でも見るし、フィリピンあたりでも普通に見かけるが、この背景効果は絶妙だねぇ。どうやらサーモクラインにあたったようで何とも不思議だけど、面白い映像に。狙ってできることじゃないし、こういうハプニングはいいね。
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水深12m。う~ん、こいつ、ネズッポ属であることは間違いない。こんな形、他には考えられないよ。海外で困ってしまうのは、この系統。カサゴ系なんかもそうだけれど、現地の固有種や南方の種類は、日本の図鑑じゃまず紹介されていない。地味だし、絵にならないのもわかるけれど、せめて一般的なのは調べられる方法があると助かる。こいつの場合、Tiny New Guinea longtail dragonet”Callionymus colini”やヤリヌメリと似ていると思うのだが、決定的なものが無く、一応「Callionymus属の一種」とした。
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相変わらず、砂地では中々目ぼしいものが見つけられない。見かけるのははオグロクロユリハゼの幼魚やヒトスジイシモチ、キスジキュウセンといった、こちらの超常連。手持無沙汰なので一応撮ってみたが、やっぱり中途半端に撮ると、結果も中途半端?

水深20m。ここが一つ目の目的地、エビの基地。
あれ、サラサエビさん、おめかししてお出かけですか?海外旅行とは豪勢ですね。いえいえ、私は親戚の「スザクサラサエビ」、我が一族は世界中に勢力を伸ばし、世界制覇を・・・。ある意味、一族での世界制覇は間違っていないかも。ほぼどこでも見られるサラサエビの仲間は、食物連鎖に欠かせない役どころ。重要です。
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続いては、・・・・。えい、主役は俺様、ちゃんと俺のことも撮れよな。と「コガネキュウセン」。
何するんだこいつ、かぶるんじゃないよ!!これは見事なタイミング。普通に居るのでほとんど撮影対象にならない。いや、何度も撮られることはないので、こういうところで猛烈にアピール?

それではあらためまして、モデルを紹介、「アカシマシラヒゲエビ」。優雅に伸びる白い髭と、手には純白の手袋。気品あふれる装いでさっそうと登場。珍しさから言えば、サラサの方が伊豆では見られないんだけど・・・。
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ちょっと調子が出てきたぞ。こうなったら、目に付くもの片っ端から撮って行こう。

水深22m。一見アオイソハゼなのだが、ちょっと様子が違う。最近はダイバーやら研究者やら、多くの人が興味を持つようになり、以前はほとんど分類されていなかった魚たちが、どんどん分類されていく。中には、間違っていたものが訂正されるのも多々あり、こいつについている学名などは、以前はシロオビイソハゼについていたもの。しかも、僕の記憶ではシロオビイソハゼは以前はspとなっていたはずだし、両種とも和名はなかった。今こいつの和名は「コジカイソハゼ」。なぜ小鹿?は不明。大体、人の名前がつくことが多いので詮索は無意味の場合も多い。現在の学名は、古くから記録されていたものなので、それだけ研究が進んだってこと。(今までが適当だったなんて、口が裂けても・・・)
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右のこいつも、撮影時にはオオメハゼだとばかり思っていた。やや濃い体色や、伸長する背鰭第2棘とか、目の周りの赤さとか・・・。でも、色を黄色っぽくすると、そのほとんどが「シリウスベニハぜ」に適合。決め手は第1背鰭後縁近くにある赤色斑点。色の濃さは環境(黒い砂地や赤いカイメン)のせいってことで・・・。

以前から不明種となっていたが、一応、タイワンイシモチかなとしていた奴。地味だし、ほとんど相手にされないのだろうが、名前くらい・・・。と、思っていたら、南方では「ウィーディーカーディナルフィッシュ」として結構有名。完全に見落としていた。色黒なのは、やっぱり環境のせいだよね。
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ここで、トップに挙げた「デニス・ピグミーシーホース」。本人は黄色のピグミーを撮ったものだと思い込んでいた。
これまではピグミーと言えば思い浮かぶのはピンクの小さい奴。ただ最近は、ジャパピグや色違いもいるなど、決して一種類ではないということはうすうすわかっていたはずなのだが・・・。結局、最終的に自宅で調べるまで、”それにしても、やけにスマートなピグミーだな?黄色いのはこんな感じなのか?”程度の認識orz。思っている以上に、ピグミーも奥が深い。

獲物(?)を探して移動中、砂地の30cmほど上の方を、クネクネとミミズのような奴。お、これは、オオメワラスボ。今までに、やや遠くの方を通る似たような奴らの写真はあるが、これだけ近くで撮れるのは初めて。絶対ものにしなければ。
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ファインダーを覗いたままで、追いかける。1回、2回とシャッターを切る。こういう時って、中々映像の確認ができない。絞りはちゃんと開いたけれど、やっぱりストロボのあたりが悪く、ややアンダー。惜しい!!ちなみに、尾鰭の付け根に黒点が無いので、「ダイダイオオメワラスボ」であっているよね。

水深20m。この海岸ではところどころで見られる、ヤギ類の塊。こういうところには甲殻類が多い。でも、今回の塊はちょっとくたびれた感じが・・・。いたいた、こいつはカニ?宿主同様やけにくたびれた感じだが、かなりのロートルか?外観やわずかに残る模様からは「ナカザワイソバナガニ」の様に見えるが、おまえ、苦労しているな・・・。
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イソギンチャクモドキにはもちろん「イソギンチャクモドキカクレエビ」。今回2度目の登場。前回に比べると露出面積が大きく、写真を撮る方としてはありがたい。にしても、こいつの鋏、ちっちぇーな!これは鋏ではなく指??

お、ウミウシ?なんだヒュプセロドーリス・ゼフィラか。今回最も遭遇率の高いウミウシ。本当に多いな。(写真は撮ったけど多すぎるのでカット)

徐々に上がり始めて、水深17m。右のホヤの上に乗っているのが、通称”ホヤハゼ”。名前の由来は聞いてはいないが、一目瞭然、これがホヤハゼで間違いないだろうと直感。(誰でもそう思うだろ!!)
何か新しい種類なのかと思いきや、ここでは「セボシウミタケハゼ」がホヤに好んで乗るらしい。確かにこいつもそんな感じだが、本当に全部が「セボシウミタケハゼ」なのだろうか?なんでも疑うのが僕の悪い癖?
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コマンの招きでやって来たのは、何かいそうなガヤの密生地。ここは、期待が持てそう。
さっそく、目玉の登場。言葉の通り、本当に目玉が飛び出してる!!ところで、この「トゲツノメエビ」の目、確認できる?そう、白っぽい角の先端近くにピンク色の丸いのが見えるかな?本当に不思議な形だよ。
足元の方には「イソギンチャクモエビ」大小ペア。お尻を上げた形を見慣れてしまったので、あまり変だとは思わないが、他のエビがこの格好をしていたら、かなり変だよ。
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さらに下の方。というか、もうガヤの外出ちゃっているだろう。
「オシャレカクレエビ」の方だと思う。最近はロングクロウシュリンプの写真が少しずつ見られるようになり、酷似するって言ってた割には、額角の先端が白いとか、赤い筋が入らないとか、結構ちがわねぇ?そこで、過去の写真を見直したけれど、全部オシャレカクレエビだと思う。これは是非ロングクロウシュリンプの写真を撮らなければいけないね。
あと、エビの目の前を何食わぬ顔で通り過ぎていくこいつ、お前だよお前!!挨拶くらいして行けよ!!えっ、なんだって?名前が解らない?しょうがねぇな、調べてやるよ・・・。ごめん、結局わかんねぇ。一応「オオモンハゼ属の一種」ってことで。”Gnatholepis pascuensis”って種類に似ているような・・・。

水深15m。水中で写真を撮るとき心がけることの一つに、”気になったら何でも撮っておく”というのがある。まずは、一発、とにかく撮る。こいつもそんな一枚。とにかく見慣れない奴が砂の上に。パシャ!!あっ、行くな!!結局撮れたのはこれ一枚。それでも、まあまあの写真なので、調べればすぐにわかるだろうと思っていた。背面を走るオレンジ色の筋や側面の白色細点、尾鰭付け根の2黒点なんていうのもわかりやすそうなのだが・・・。
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え~い、なんでこんなにはっきり写っているのにわからないんだ?
最終的にやっと見つけたのが「サザレハゼ」。本当につい最近、ハゼ科の一種から学名と和名がついたという。図鑑の日本産の写真とは全然雰囲気が違うので、これじゃ見つからないよな。

普通種の、オトメハゼやシロイソハゼ、それにセボシウミタケハゼやシリウスベニハぜなんかも写したけれど、写真が多すぎるのでこれもカット。

水深12m。またまた何かが居そうなガヤ。ちょっと失礼。
居たよ居ました、紅色のまだ小型の「ニシキフウライウオ」。このくらいの大きさだとホソフウライもこんな感じらしいが、細部の作りはニシキフウライの方が緻密だと思う。やっぱり絵になるな。
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写真の右端に何かいる。こいつはいつもこんな写り方だ。実際、今回写っている画像すべて、意識してとられたものが無い。そう、まるで陽炎のように。(威張れるこっちゃないだろ!!)え、これはなんだって?だから「カゲロウカクレエビ」だろ。

中々見ごたえのあるウミウシ「ハナイロウミウシ」。写真を見るとかなり目立つように思えるが、水中では赤と青は暗色と同じだったっけ。ということは、これは地味な配色ってこと?または、俺は”毒持ち”とか、”不味いぞ”のサインか?
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さて、右下の奴だけど、何に見える?僕もずっとカイメンだと思っていたのだが、よく見ると、触角と二次鰓のようなものがある。おめぇ、どうしたんだ、誰につつかれた!!と、半信半疑で探してみたところ、なんと、いくつか候補が。一つははカイメンウミウシ属、特にスポンジウミウシが怪しい。もう一つはツヅレウミウシ。どちらかといえば、ツヅレウミウシの写真の方が近い気がするが、問題点もある。実は背面の暗色部、図鑑では模様と言われているのだが、こいつは明らかに穴が開いている(ように見える)。ネットの写真には、穴に見えるものもあるようだが、はたして・・・。
それにしてもこんな奴、存在することを知っていなければ絶対見逃すよ。

シロタスキベラの成魚が居たな。今回、この距離の写真はほとんどが没。いや、面目ない・・・。

水深8m。なんだ、ヘビギンポ系だよな。こいつらも地味で調べにくいんだよ。この辺りでは、テングヘビギンポが良く撮られているようだが、上から撮っているせいかそういう風には見えないし、むしろ「セグロヘビギンポ」っぽいのだが・・・。
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何の変哲もない「ヌノサラシ」だが、カメラに突っ込んできてくれたおかげで、逆に条件バッチリ。もしかしたら、今回一番良い発色で撮れているかも。ありがたやありがたや。
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水深5m。もう上がってきちゃったの?時間は50分。エアもまだ十分あるけどな・・・。
”うん、あいつ、何か引っかかる。キンチャクダイ系で見たことあるような無いような。よく見るような気もするし・・・。一応撮っておこうかな。あ~、頭隠れちゃったよ。まあ、いいか。”って、全然良くない!!僕にとっては初物だったんじゃないか?しかも、今までの写真もあまりまともなのが無い奴。うろ覚えの記憶で勝手に判断するとこうなっちゃうんだよ。結局今回も頭部が欠けた写真しか撮れなかった「ブラックテイルエンジェルフィッシュ」。前回はタイだったから、当分チャンスはないかもorz。
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何度か出てきたけれど、こいつは眼の後ろと尾の付け根の黒帯がはっきり写っているよ。間違いなく「クロモンツキ」。カンランハギやニセカンランハギ、ナガニザ、クロハギなど色々議論を呼んできたが、実はこいつが主流だったんだよ。は~、すっきりした。

え、まだ終わりじゃないって。どこ行くんだい?
水深は7m。浅場を移動。着いたところは魚取りの罠?違うよね、上が簡単に開いちゃうもん。漁礁としてなら意味があるかも、コガシラベラやオトメベラの幼魚が群れているよ。こっちのスズメダイは「タカサゴスズメダイ」だね。こいつは思ったより撮りにくいんだよ。この際だから、差し替え用の写真をバッチリ撮っておくかな。どお、これなら、まあまあでしょ。
ところで、何を探しているんだい?
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まだ先へ行くの?お、でけぇなこいつ。中々りっぱな唇じゃないか。これはアジアコショウダイか?幼魚は居るのに、成魚はほとんど見ないっていうしな。もしかしてこいつがそうか?う~ん、何か雰囲気が違うような。まず模様が細かすぎるし、唇も厚すぎ。ちょっと待てよ、この背鰭の色は「ダイダイコショウダイ」じゃね。お仲間だけに、似ているんだよな。特にクロコショウダイとかさ。

ここでUターン。さっきの漁礁だね。またまた上の蓋を開けちゃって、さっきから何か探しているみたいだけれど、何が居るの?
え、いた?どれどれ・・・、あ、こいつか「フリソデエビ」。おっと、どんどん奥へ引っ込んでいっちゃうぞ。これ全体が隠れ家なのか。確かにこれじゃ探すの大変だね。
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小さい!!初めての種類かとも思ったが、これは「キスジキュウセン」の稚魚と考えるのが妥当。今回はこういう大きさが中心。

水深5m。全く、完全に感覚が狂っちゃっている。なんだこの薄暗い「スジモヨウフグ」は!!この大きさの被写体を撮る設定がまるで合っていない。この写真から読み取れるのは完全な露出不足。さては絞り過ぎ?いや、確認するとF値は6.3、ちゃんと開いている。絞り優先なので絞りは自分で動かしているのは確かだから、絶対的光量不足。ストロボの向きだな、広がりを過信しすぎ。今回ずっと引きずっちゃったorz。
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右の「スカシテンジクダイ」の写真は、F値4.0に調整されている。一応まともに調整されているようだが、単に水深が4mと浅いおかげで、外光が入り光量不足が補われている形。問題は何も解決されていない。まだまだ修行が必要だ。

設定の事は、今回を参考にして次回の課題とするとして、真摯に受け止めよう(と自分に言い聞かせる)。
この茶色に黒い模様の奴、「クロホシイシモチ」じゃないか?そうだよね、今さらだけれど普段伊豆で見慣れすぎて、南方ではあまり見ないものと勝手に思い込んでいた。これを見る限り、あっちでも普通種っぽい。御見それしましたm(__)m。
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普通種と言えば、「アオスジテンジクダイ」。南方ではこっちの方が馴染みがある。ほらここにも・・・。おまえら、今日は装いが違わないか?やけに明るくないか?黒い帯が足りないぞ?もしかして・・・、「アオハナテンジクダイ」が混じっている。いや、アオハナの方が多い。

あまりに長くなってしまい、最後は申し訳ないが、浅場に集まっている魚たちの羅列で。
左が「クロリボンスズメダイ」、右が「ミヤコテングハギ」
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左が「フウライチョウチョウウオ」、右が「イナズマベラ」
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左が「ホシカザリハゼ」、右が「シテンヤッコ」
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左が「カノコベラの雄」、右が「メガネスズメダイ」
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