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2012/11/24(土) インドネシアバリ島トランバン2日目-1本目ドロップオフ [ダイビング インドネシアバリ島]

2012年11月24日(土) インドネシアバリ島トランバンDiving
2日目1本目(No619) ドロップオフ 8:28-9:29(61min)
 Max.30.5m Av.14.3m 晴れ 透明度20m

今回の一枚はこれ、水深12m。「フィラメンテッド・フラッシャー」
突然、緑色の塊が目の前を横切る。形からクジャクベラ系と直感。こんなチャンスは見逃せないと、絞りを開いて必死に撮影したのだが、速っ!!で、写った写真が、暗っ!!
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写真で見て分かるように、緑ではなく、ちゃんと赤い魚が二匹、フラッシングしながら追いかけっこしていたのは確か。しかし、ストロボの角度がまるで合っていない・・・orz。詳細はまたあとで。

今日は沈船と逆側にある、ドロップオフ方面を中心に潜ることに。ショップの前の道を下って、通りに出て、どっちへ行くのかな?昨日は左だったよね。
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え、真っ直ぐ?もう到着?歩いてもすぐこれちゃうね。

古い写真で申し訳ないが、海岸はこんな感じ。左が沈船方面、右がドロップオフ方面。前回(11年前)に来た時にもドロップオフに潜ったが、きっとこの辺からだったのでは?あの時は周囲に何にもなかったんだけどね。
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水深4m。最初に会ったのは、11年前にも見かけた彼ら。とはいっても、かなり代替わりしているんだとは思うけど。それにしても、ずっと同じ場所に居るもんなんだね。
当時のカメラはMX10で、エキジット寸前に見た彼らを撮ろうと思ったら・・・。フィルムが無い!!という苦い記憶が。今回はバッチリ。
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そうだ、マクロレンズだった。せいぜい望遠レンズとしてしか使えない。全体は無理・・・。
ところで、こいつらの名前がわからず、当時色々調べて出た結論は、ホソヒラアジ。今はメアジと呼ばれているようだが、それにしては太すぎるような・・・。で、現在の情報を色々調べてみると、あった、あったよ。ホソヒラアジのそっくりさん、「テルメアジ」。日本では九州で最近とれるようになったと言い、和名も最近ついたんだって。ホソヒラアジとの違いは、側線が緑色の縦帯を横切る位置。ホソヒラアジはかなり後方で、本種の方が前の方。これじゃ簡単には区別がつかなかったわけだ。

ここであまり時間を使ってもいられない、ドロップオフ方面へ移動開始。
水深は5mほどをキープ。この海岸はオトメハゼが多いね。あちこちでペアを見かける。おっと、こいつも多いんだ。青くて細いの。伊豆ならほぼハナハゼだが、こちらでは「オグロクロユリハゼ」が主流のようだ。
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チョウチョウウオも見かけるものが違う。背鰭後端が伸長するものが3種類いるそうだが、日本ではトゲチョウチョウウオ、やや南へ下がるとセグロチョウチョウウオで、この「レモンチョウチョウウオ」は沖縄あたりでも見た記憶が無い。当たり前に居るところが、やっぱり海外に来ているって実感。

そろそろ砂地から岩場に地形が変わる。この辺りからだんだん水深を下げていく。
水深8m、「テングハギモドキ」。でたよ、”モドキ”。可哀そうな名前のはずだが、こっちの方が良く見る気がする。あ、本物が少ないので、それに似ている奴を見て、”なんだ、モドキか”ってなるのか。それはもっと可哀そうだろう。
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水深15m、「ウメイロモドキ」。おなじみではあるのだけれど、見つけるたびにウメイロ?ユメウメイロ?と悩む。結局はほとんどがウメイロモドキに落ち着く。背鰭全体が黄色いと、まずウメイロモドキだよね。ユメウメイロは太目で色が薄いから、分りやすい。水中で、青と黄色のコントラストが映え、群れていると、本当に良いんだけれど、ここ最近は撮れた記憶が無い。マクロばっかりだからな~。

水深30mまで一気に。コマンがピンクのカイメンを指さす。
ふつうならここで、”え、なに?何かいるの?”となって、
次に”え、これ?これなの?虫?”となり、
さらに”こんなに小さいの?撮れないよ!!”となるパターン。
これが今回の目玉、通称「タルマワシ」。全長2mm??
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事前には聞いていたので、下調べも滞りなく、準備はOK。のはずだったが、実物はやっぱり一筋縄ではいかない。ここまで小さいと、”カメラの性能の限界に挑戦”になっちゃう。出来るとしたら、マクロレンズで倍率あげて解像度を稼ぐくらいかな・・・。
正確な種類としては、「ホテイヨコエビ科の一種」だそうだ。伊豆でも同じ仲間は見られるらしい。もちろん模様とかが違うようだけど、これを機に探してみるのも良いな。
右のは、ほんの少し下がったところの青いホヤに居た個体。折角なので、ホヤも入れてみたけれど、本体が小さい・・・。

カイメンの脇に「ハダカハオコゼ」が居たのだけれど、今回は完全にわき役。みんなタルマワシに悪戦苦闘していて、ほとんど相手にされていない。でも、写真の撮りやすさは段違いだね。
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この後、もう少し下でアケボノ狙いに行ったが、すでに引っ込んだ後。しばらくは出てきてくれそうになかったので諦めて上がってきた。そして、水深23m、「ゴールドスペックジョーフィッシュ」。少し前には全身が出ているところを見たんだけれど、遠くて撮れなかった。こいつ、頭が真っ黒なのに体は真っ白(黄色い帯はあるけど)と全然色が違うから、人によっては気持ち悪いと言われるし。まあ、いいか。

さすがに深いところにあまり長くはいられないから、とっとと浅場に移動しよう。
水深15m。「オトメハゼ」だね。砂地にもたくさんいるんだけれど、あっちのは全体に黒ずんだ個体が多い。こいつは透明感が強い。どっちがいいとは言わないけれど、環境は大事だね。
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またまた、「オウゴンニジギンポ」。ウメイロモドキもそうだけれど、この配色はずるいな。それと、こいつに似たイナセギンポもちゃんと撮りたいやつなので、ついついシャッターを押しちゃうんだ。

こいつも珍しいわけではないが、よく見ると味わいのある配色で被写体としては面白い。「ヤマブキハゼ」。同居しているのは、どうやら「バーティカルストライプシュリンプ」らしい。
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この写真、光が届いて無いだろ!!タルマワシのところで超マクロやって、ストロボ戻すの忘れてないか?まったく、今回はこんなのばかり。この後に致命的なことにもなるし・・・。

「ハナビラクマノミ」。今回砂地中心だし、マクロばかりで、こいつらはほとんど無視。この写真だって、たまたま通りかかって撮っただけというお座なりな一枚。しかも、小さくしているから目立たないけれど、露出不足のピンボケ。ひどい扱いだ。
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成長しすぎた「アラレフグ」で間違いないと思う。それにしても傷だらけ、生きてきた勲章と言えるのか?

水深は10mほど、岩場と砂地の境目辺り、クラカケチョウチョウウオやパープルビューティー,ヒレグロスズメダイなどなど、結構にぎやか。
そんな中、足元を通過していくのは「ニシキヤッコ」。暖かい海では普通に見る種だが、この配色は非常に目に付く。というか、一歩間違えればかなり危ない感じ?といいながら、やっぱり撮っちゃうね。
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「イソギンチャクモドキカクレエビ」。この名前から察するに、モドキなのは蝦ではなく、この蝦が隠れている物体の方?つまり、これはイソギンチャクではなく、イソギンチャクに似たサンゴであるということだね。紛らわしい!!

「チョウチョウコショウダイの幼魚」を発見。これまでならば、”小さい!!”となるこいつも、今回に限っては”大きい!!”と言われる部類に。ちょっと露出が多すぎたため、新鮮味にやや欠ける。人気も下降気味でアイドルの座も危うい。
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ガヤに白い花が咲いている?これもウミウシ、「ヤマンバミノウミウシ」。すごい名前だね。どっちが表でどっちが裏なのかいまいち良くわからないまま撮った写真なのだが、結果的には手前が背中なのかな?水中では触角はほとんどわからなかったけれど、ちゃんと焦げ茶に白点で写っているね。

トップで紹介した「フィラメンテッド・フラッシャー」。トランバンにはクジャクベラ属が数種類いるそうで、他には、Yellow-fin Flasher-wrasse"P. flarianalis"やクジャクベラ"P. carpenteri"などがいるらしい。こいつはたまたま追いかけっこをしているのに遭遇し、絶好のシャッターチャンスだったのに、カメラがお間抜け設定(超マクロのまま)。人災により、ひどい写真に。でも載せちゃう。
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こいつの特徴は、雄の尾鰭は縁に切れ目があり三日月状。雄は背鰭の軟条の2-6本が1本おきに伸長。体の側面に4-5本の赤色や青色の細い帯があり、1番目と3番目だけが体全体に延びる。というもの。尾鰭の放射状の青帯模様が特徴的で目立つ。あー、もっとちゃんと撮れていればorz。

左のは「クロモドリス・プレキオーサ」。この配色は、非常に似た種類が多くかなり紛らわしい。縁の色が、外から白、赤、橙とはっきり分かれているのが決め手の一つ。後は触角や鰓の形と色で判断。偉そうなこと言っているけれど、実は本当に合っている保証はないんだよ・・・。
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右のは「ミナミシラヒメウミウシ」と判定。縁は外から亜科、橙、黄色。二次鰓が透明といったところから判断。シラヒメウミウシとかボンボリイロウミウシ(触角も透明)とか、似たのが多いんだよね。

「クロモドリス・ヒントゥアネンシス」。今回は何度も出てくる。動きが早く、面白い恰好をしてくれるのでモデルとしては上級。撮らせるのがうまい?
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右の奴はイロウミウシ系、と思ったのだがさに非ず。なんと全くの予想外「ミカドウミウシ」。この名前から連想するのは、ちょっとグロテスクな赤い大きいのが、ウネウネと泳ぎ回る姿。小さいうちはこんな色なんだ。それでも良く見ると外套膜の端がヒラヒラと波打っているのが解り、やっぱり”蛙の子は蛙”っていう感じが。二次鰓が個々に独立しているのが特徴らしいよ。

途中、他にもいろいろ写真を撮ったが、主題が決まらず、ピンボケだらけ(左の写真:「ホクトベラ、イチモンジブダイの幼魚、サザナミハギの幼魚」)とか、ホンソメワケベラやホシカザリハゼ、トカラベラ、ヒメゴンベ、ネッタイミノカサゴなどの普通種。こういうのもたくさんいるんだよ。
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水深6m。右のこいつ、今回魚では一番悩んだ奴。最初は誰かが言ったアズキハタかなと漠然と思っていたが、奴は小さいほど縦帯が入るはず。他にもアザハタやシロブチハタ、アカマダラハタ等、近くで見かけたハタ類も考えたが、該当する写真が見つからない。最終的に胸鰭の黒さを理由に、「ヒレグロハタ」なのではないかと推定。疑問点もあるんだけれど、今回は一応・・・。

最近は伊豆でも比較的見ることができる「アカハチハゼ」。成長すると、こんな感じになるんだね。
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良くこいつの名前の由来が問題になるが、実は調べてみても結論が不明。2つ意見があり、1つは”赤い(橙?)のもいる”と、もう一つは、アカヒメジと同じく、”陸にあげると赤くなる”というもの。どうやら後の方が信憑性が高いのだが、簡単に確かめるわけにもいかないよね。ただ、熱帯魚として結構飼育されているので、その割には”赤くなった”という情報がほとんどないのが気になる。

もうエキジットの時間。左の「ヤンセンニシキベラ」は何とも不思議な配色。名前もちょっと変わっていて、色々な意味で印象に残っているタイプ。右は「カノコベラの雌」。どちらも地味だから一般的には受けないな。
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